エヴァQ観ましたか?

17日から上映されている劇場用アニメーション映画『エヴァンゲリヲン新劇場版:Q』ですが、このブログをお読みの方で既にご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか。


私は封切当日に新宿の某シネコンの前を通ったら画像のような販促用スナック菓子をもらいました。まだ封を開けてないし、おまけについていたカードも見てません。でも、単純にすごいなあって思いました。昔は社会現象にもなったライダースナックみたいなものが、販促用とはいえ無料で配られてるって、皮肉ではなく日本は豊かな国になったんだなって。内容の是非はともかく。

で、肝心の映画ですが、既にブログやらTwitterやらFacebookやらで観た人たちの感想がちらほらアップされています。私は最初のテレビ版を放映された時は大学生で、今はSF作家としてそこそこ有名になった友人が、当時バカにしてるのか称賛してるかわからない感じで最後の数話をダイジェストでビデオに録画したものを見せてくれた時の印象が強くて、どれだけその後話題になろうと、気合の入った作画と鬱になるような話で自分たちより若い世代を魅了しようと、特にハマるでもなく、時間がある時かタイミングが合えば以前の劇場版を観たりする程度だったんですよ。だから今回の新劇場版が公開されるっていうニュースを聞いた時も、息が長いなあくらいの気持ちしかありませんでした。

今回のエヴァQが早いところでは0時から上映されるって後で知ったんですが、上映前のお祭り騒ぎで有名な『スター・ウォーズ』のファンである私は「遂にSWを超えるアニメになったか」などと思いましたが、80年代後半のアニメーション映画のフィーバー(死語)ぶりを思い出して、単に繰り返された歴史だったのかと思い直すに至ったわけですが、封切り後のあちこちにアップされる感想文を幾つか読んで、これは面白いことになってるなと。

ここでひとつひとつピックアップするつもりはないですが、平たく言えば賛否両論。それもただの賛否両論なら過去にも腐るほどありますが、先のたとえで言えば『スター・ウォーズ』新三部作の時に出てきた賛否両論とは訳が違う。シリーズがいわゆるオタクと呼ばれる人たちに神輿を担がれるように神格化された点では近いものがあります。発端がテレビシリーズという点ではアメリカなら『スタートレック』シリーズを引き合いに出した方がひょっとしたらいいのかもしれませんが、いずれにせよアメリカのメジャーになったシリーズはいつの世も「わかりやすい」ものを出している。ところが今回のエヴァQに至っては今までの流れを根底から覆すような「わかりにくい」作品だったようで、擁護する側も非難する側も落胆する者ですら「全力で」それぞれの想いを誰が読むともわからないインターネット上にアップしているんです。これはすごいことですよ。たとえは大げさですが、コペルニクスが地動説を唱えた時のような衝撃が主にオタクを中心に走っている。いや、たとえを間違えましたが、そういう作品を個人のインディーズ作品ではなく、よく商業映画の世界に出せたなと感心します。

これはアレですよ。その後の最終回への呼び水だけでなく、それまで発行されるだろう庵野秀明監督のインタビューが載る雑誌まで飛ぶように売れると踏んだのではないでしょうか。そこまで考えていたら、面白いなあ。

ということで、機会があったら劇場で私もエヴァQを観てみようと思います。

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